実像の隠蔽を実現するには,簡単な方法として実像となる実空間内オブジェク トへの光の遮断が考えられる.これは,完全な光の遮断のためにシステム全 体を暗室として設定し,実像が見えて欲しいところのみ実空間内オブジェクトへ のアクティブライトの投光を行うという方法である.¥par 投光にはプロジェクタを用いるが,プロジェクタで投光する画像としては,前 節の背景色実像ポリゴン・CG像間の隠面消去の考え方を流用する.こちらの場 合,前節での背景色実像ポリゴンを照明用に白色で描画し,逆にCG像を黒色で描画 する.そのような動的二次元パターンの投光を行うことにより,実像がCG像よ り手前にある場合は実像に光が当たり,またCG像が実像を隠蔽する場合は実像 に光が当たらなくなる(図6).
図6 CG像による実像の隠蔽