強調現実感(Augumented Reality:AR)技術は新しいマンマシンインタフェースの手法と して注目されている[1][2]。VR技術が仮想世界像 のみに着目しているのに対して、AR技術とは、実世界を中心におき、生成された仮想世 界像を実世界像上にスーパーインポーズすることによって、実世界像をオーグメントつ まり「強調」しようとする試みである。ここで、生成すべき仮想世界像は任意であるが、 実世界では不可視な情報を提示すれば、人間の視覚能力を越えることもできるであろう。
例えば、生産工程においては多数の部材と様々な治具を組み合わさなければならないが、 正しい組合わせや使用方法はそれらを見ただけでは知り得なく、マニュアルを参照し なければならない。そこで、着目すべき対象と、その操作方法をAR技術によって、作業 者に提示すれば、作業の効率化のみならずヒューマンエラーを削減することができる。
この研究では、電子部品の検査という作業を取り上げ、その作業を支援するARシステムを 構築し、その有用性を考察する。