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オプティカルシースルーにおける実像・CG像間での隠蔽関係

オプティカルシースルー複合現実感において観察者に提示されるのは光学的に 融合されたCG像と実像である.これにより観察者は仮想世界と現実世界の融合 を体験できる. しかし従来のオプティカルシースルーの複合現実感においては,実像とCG像の 前後関係,隠蔽関係を表示できなかった.それは対象物の実空間内での三次元 位置,形状を測定しなかったため,実像とCG像の位置関係を明らかにできなかったから である.そのため,実像はその位置に関わりなく常にCG像と重なるよう に見えていた.しかしそのように実像とCG像の隠蔽関係がない場合, 観察者は違和感を感じる.

図1 従来の隠蔽関係のないオプティカルシースルー

図2 実像がCG像を隠蔽している場合

図3 CG像が実像を隠蔽している場合

例えば青い球のCGとペットボトルの実像を 複合現実感として融合させる場合,従来では図のように実像とCG像はその位置関係に 関わりなく重なって表現された.しかし図,図のように 実像がCG像の手前にある場合は実像がCG像を隠蔽し,逆にCG像が実像の手前に ある場合はCG像が実像を隠蔽するような表現が理想的である. そこで本研究においては,実像・CG像間の隠蔽関係の表現を実現するために, リアルタイム形状計測により実像となる実空間内オブジェクトの三次元位置, 形状を得,これにより実像とCG像の位置関係を明らかにするという手法を提案し,試 作システムを構築した.



Shinichi Noda (siniti-n@is.aist-nara.ac.jp)
1998年 10月7日(水曜日)