口唇の動き特徴量を用いた個人識別(内容詳細)


目次

  1. 口唇の動き特徴量とは
  2. 口唇の動き特徴量を用いるメリット
  3. 処理のながれ
  4. 実験と結果


1.口唇の動き特徴量とは

本識別手法では個人識別を行う際にパスワードを発話する。発話の様子はカラー CCDカメラで撮影する。

発話の際の口唇の動きをパラメータで表現し、発話パターン全てをこのパラメー タで表現した時系列データを口唇の動き特徴量と定義する。 なお、口唇のパラメータは開口度により表現した。


2.口唇の動き特徴量を用いるメリット

本手法の個人識別法は個人識別時に発生される発話パターンとその際に計測される口唇の 動き特徴量という、2重のセキュリティにより個人の識別がなされるというメリットがある。


3.処理のながれ

以下のような処理にて口唇の動き特徴量を抽出する。

1.動画像取り込み装置DFMのメモリ(2GB)に動画像を格納

2.フレーム単位で画像(720x480)をホストコンピュータに呼び出す。

3.口唇の抽出処理

4.口唇の動き特徴量の抽出

5.DPマッチングを用いて個人の識別


口唇抽出処理は以下のながれにしたがって行われる。
  1. 口唇周辺画像
  2. 口唇色領域抽出
  3. 雑音除去(メディアンフィルタ)
  4. 膨張縮退
  5. 領域決定→口唇外接長方形の抽出


4.実験

実験装置を用いて,口唇の動き特徴量の個人差の有無を調べる.

発話パターンは

である。

上記の手法を用いて、個人識別実験を行った。その結果、異なる発話においては、 他人棄却率100%としたとき、他人棄却率95%と高い認識率が得られた。また、同一 発話時における個人識別実験結果より、発話パターンの長 い『千原研究室』においては高い個人識別率が得られた。


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大湊吉行(yosiyu-o@is.aist-nara.ac.jp )