上記の問題点は、AR技術を用いることによって、解決可能である。 (1)にあげた問題点は、作業者の頻繁な視線変更であった。この問題点 の原因は、マニュアルと作業対象、および計測機器の表示部分が離れたところに存在す る点にある。したがって、実世界像と仮想世界像の融合を可能にするAR技術を用いるこ とによって、実世界像としての作業対象と、仮想世界像としてのマニュアルの 情報、また計測機器の出力結果も仮想世界像内に表示することで、作業者の視線 変更を減少させることが可能である。作業行程の把握については、PCに作業行程を管理 させることによって、解決可能であると考えられる。これによって、作業者は PCに指 示された作業行程のみに意識を集中することが可能であり、作業行程の条件分岐によっ てマニュアル内の項目を探し出す必要もなくなる[9]。
また、(2)であげた作業個所の把握についても同様であり、指示マーカ を仮想世界像内に表示することによって、作業個所を作業対象上に直接提示することが 可能であり、作業箇所の把握は容易になる。