印刷マニュアルの問題点
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従来の印刷マニュアルを用いることによって生じる問題点を考察する。
- (1)
- マニュアルと対象との頻繁な視点変更が必要
マニュアルの内容をすべて記憶することは困難であるため作業者はマニュ
アルと対象との間で視線を交互に移しながら作業を行わなければならない。
しかし、マニュアルと対象物体の両方に神経を使わねばならず、作業工程の進行に関
して次の二つの問題がある。
- 作業行程の重複・省略等の誤認
マニュアルと対象物体との頻繁な視点変更によって、現在マニュアルのどの工程ま
で作業が進んでいるのか分からなくなり、一部の作業行程を重複又は省略してしま
う恐れがある。
- 検査結果による作業行程の分岐が複雑
電子部品の調整においては、計測結果によって一部の作業工程を省略したり、追加
することがしばしば存在する。このようなとき、作業者はマニュアルのページを読
みとばしたり戻ったりする必要がある。この作業工程の条件分岐は作業者のヒュー
マンエラーを誘発しやすい。
- (2)
- 対象個所の把握が困難
通常、印刷マニュアルは文章による説明のため、作業個所等の指示も文章で行なわれ
ることが多い。仮にマニュアル内に写真やイラストを掲載したとしても実際の対象物体
と見比べる必要があり、対象個所の把握は容易でない。
Yoshihiro Ban (yosihi-b@is.aist-nara.ac.jp)
1998年 9月 8日(火曜日) 15時00分