今日の電気通信ネットワークの多大な発展は、我々の日常生活に大きな変化をもたらした。しかし、我々のネットワークは音声の伝送を主目的に構成されているため、障害者にとっては利用できるものではない。従って、健常者と聴覚障害者がこれらから受ける恩恵の差はますます開いてきているのが現状である。
ところで、電話の代替としてFaxとTV電話が考えられる。このうち、Faxについては、日本語の書き文字をその通信媒体として用いるため言語の表出に負荷を伴い、また、対話性にも乏しい。一方、TV電話については、機能面で手話会話には充分ではないという報告もあり、また、カメラを通じて自分のプライベートな空間に他人の視線が入ってくるという、いわゆる「視線の拷問」の問題も指摘されている。
一方、これまでの聴覚障害者の電算支援に関する研究では、手話翻訳システムや学習システムのような、健聴者と聴覚障害者の間のコミュニケーションに力点を置いたものが多い。
そこで本研究では、様々な画像処理技術や動作計測技術を利用して、手話伝送システム を開発することを目的とする。
手話は約百年前頃から作られはじめた聴覚障害者の「母国語」であり、手指動作を中心として、身振り顔の表情などを用いて伝えられる視覚的言語である。
手話は視覚的言語であることからいくつかの特徴を持つ。
S-TELの完成想像図をここに示す。また、ブロック図をここに示す。
上の図はクリッカブルマップです。JAVA Avialable でなければ見えません。
写真提供:毎日新聞社
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