「INVISIBLE~影を追う者~」は、姿の見えないモンスター(ゴブリンと呼びます)を
影や足音を頼りに捕まえるVRゲームです。
| ■コンセプト | |
本作品のコンセプトは、 「実際の像を直接見せることなく、間接的な情報のみを提示することで、 立体的な像を提示せずとも、本体が存在しているような錯覚を与えること」 です。 このコンセプトに基づき、「姿の見えないゴブリンを捕まえる」という内容のゲームを製作しました。 |
|
![]() ゴブリン |
|
| ■作品概要 | |
本ゲームでは、ゴブリンは透明で、立方体型のゲーム空間を動き回っています。 プレイヤーは手にした特殊なライトでゴブリンの影だけを映し出すことができ、 その影の位置からゴブリンの本体の位置を推定し、掃除機型の捕獲デバイスで捕まえます。 プレイヤーがゴブリンを捕まえると、振動と流体の移動により ゴブリンが背中のバックパックに吸い込まれて重くなっていく感覚を体験することが出来ます。 | |
![]() 概要(クリックで拡大します) |
![]() ゲームイメージ(クリックで拡大します) |
| ■システム構成 | |
本作品は、以下のシステムから構成されます。 また、この他にゴブリンの足音を提示するスピーカなども構成として含みます。 | |
![]() システム構成図(クリックで拡大します) |
|
・ 影投影用デバイス 本作品で用いる三次元位置検出システムには、赤外線LEDと赤外線透過フィルタを取り付けた カメラを利用しています。各デバイスの2次元位置は、それぞれに付けられた赤外線LEDの 輝度情報を利用して取得しています。影投影用デバイスの高さ情報は、デバイスの水平状態に 三軸ジャイロセンサーからのroll角を用いて、水平状態の線分の長さを計算し、 高さ情報としています。 | |
![]() 影投影用デバイス(クリックで拡大します) | |
![]() 3次元位置取得説明図(クリックで拡大します) | |
影の投影にはプロジェクタを利用しています。その際、実空間と同じ尺度の仮想3D空間を作成し、 センサーより得られた実空間の影投影用デバイスの三次元位置と傾きを、仮想3D空間上のカメラ に対応付けています。ここでは、仮想3D空間上の3D物体の色は黒、反射率は0とします。 カメラから見たこの物体の映像をスポットライトの形にマスキングすることにより、 サーチライトによって作られる3D物体の影の映像を作成します。そして、この映像を実空間の 影投影用デバイスのプロジェクタから投影することにより、サーチライトによって作られる 仮想3D物体の影として提示しています。 | |
![]() 影の投影原理(クリックで拡大します) | |
・ 捕獲用デバイス 捕獲用デバイスは、プレイヤーが手に持つ吸い込みパイプ部と、 背中に背負う重さ提示部からなります。 | |
![]() 捕獲用デバイス(クリックで拡大します) | |
パイプ部にある手元のスイッチが押されると、まずPC にスイッチが押されている事を示す 信号が送られます。PC では、パイプ先端の位置情報とゴブリンの位置から、捕獲できるか どうかを判定し、できるならば捕獲デバイスへ開始信号を送信します。パイプ部には複数の 小型振動モーターが付けられており、開始信号を受けるとパイプの先端部から手元のほうへ と順に振動し、吸い込む感覚を演出しています。 ゴブリンを吸い込むと、地面に据え置いた貯留用タンクから重さ提示用タンクへ、ポンプによって 水を移動させます。重さ提示用タンク内の空気は専用の管を通って貯留用タンクに押し出され、 空気穴を通じて外部に出ます。従って、持って移動する部分(重さ提示用タンク及びその接続部) は完全に密封することが出来ます。また背中に取り付けられた振動モーターにより、ゴブリンが 動く感覚を出すとともに、ポンプの駆動をプレイヤーに感知されないようにしています。 | |
![]() 重さ提示装置(クリックで拡大します) | |









