研究紹介

- 心臓超音波画像のリアルタイム3次元再構成 -
Realtime 3D Heart imaging
with Echocardiogram, a 6D digitizer and ECG trigger


X線CTなどによる体内の3次元可視化は, 術前の局所診断や手術計画に非常に有用であるが, 装置の大きさや機動性の面で術中検査としては不適である. そこで,機動性の高い超音波診断装置による 三次元可視化システムが要求されているが 現状では超音波診断装置で得られる画像は二次元の断層像(Bモード像)でしかなく, それを検者が頭の中で立体的に組み立てて, その診断は検者の技量に依存した 主観的な判断をしている. そこで本研究では,超音波診断装置を用いて心臓の複数のBモード像を取得すると 同時にデジタイザを用いてBモード像の空間的位置を取得し, 検者の推量に代わって計算機により超音波三次元再構成を行う. これが実現すると超音波プローブを 任意の位置において任意の角度から任意の速度で走査することが 可能となり,計測者への制約も軽減される. しかし,心臓は常に動いているので, 心臓周期の異なるタイミングで一つの3次元空間に写像しても その形は一つに定まらない. これを解決するため,複数の3次元空間を用意し, 心臓の周期的な運動を利用して 一周期後に現われるほぼ同じ状態において取得されたBモード像を 同時刻に得られた像とみなし,同一の3次元空間に写像をする. 心臓の周期運動の各タイミングと各3次元空間を対応させ, これらをリアルタイムにディスプレイする.これにより 三次元動画像による客観的でより正確な 診断支援が期待できる. 戻る