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バーチャル電子計測器とは、画像処理とAR技術を用いる本論文で提案する新たな電子計
測器である。通常の電子計測器に比べ様々な特徴を有する。
- 出力結果の表示部を自由設計可能
通常の電子計測器と異なり、出力結果の表示部をコンピュータグラフィックスによっ
て自由に設定可能である。
- 計測部位を視覚的に指示することが可能
反対に、印刷されたマニュアルでは作業箇所の指示が難しく、作業者は対象対象とマ
ニュアルとを見比べながら慎重に作業箇所を探し出す。この作業は、作業者にマニュ
アルと対象物体への頻繁な視点変更を強要し、作業効率を低下する原因と考えられる
(第4章)。
- 計測結果による作業分岐の隠蔽
例えば、ある個所の電圧が指示値より低い場合のみスイッチを切り替えるという作業
のように、計測結果によって作業の分岐が必要な工程もある。そこで、PCが計測器か
らの出力を解析することによって次に行なうべき作業行程を検索することが可能であ
る。したがって、作業者は作業分岐を意識することなく、PCに指示された作業行程の
みに集中することが可能になる。
- 複数の対象を同時に処理可能
PCで作業行程の管理を行っているため、作業行程の一時保存が可能である。したがっ
て、ある対象を作業中であっても、随時、別の対象を扱うことが可能である。このこと
は、複数の作業者により作業を共有する場合にも有効であると考えられる。
このように、バーチャル電子計測器を用いることによって通常の作業で考えられる様々
な問題点を克服することが可能である。
Yoshihiro Ban (yosihi-b@is.aist-nara.ac.jp)
1998年 9月 8日(火曜日) 15時00分