掲載への道

※ PC-8801SRを知ってる人向きです


日頃から何かゲームでも作って投稿してみようかなと思っていた。 プログラミングのテクニックは自分では相当のもんだと思ってたけど、アイデアが全く浮かばず、専ら、自分専用の開発ツール(キャラクタエディタとかFM音源ドライバとかディスク解析ツールとか)を作って自己満足していることが多かった。 それで、いっちょゲームでも作ってみるかと思い、適当にマシン語を使ってBASICからUSR関数で呼び出すような、超簡単なくだらないゲームを作った。

試しに投稿すると、それが掲載されて原稿料10,000円(税引後9,000円)が手に入った。 ゲームの内容は縦型のシューティングゲームで敵のキャラは3種類。 それらがランダムで出現するので、自機でひたすら打ちまくるだけのもの。 プログラム的にも凝ったことはせず、スピードやデータ圧縮の点から2プレーン(白、赤、青の3色のみ)だけ使用したもので、見た目にもひどいものであった。

「あんなくだらないゲームを掲載するとは、マイコンBASICマガジンもたいしたことないな」などと思ってたけど、よく考えれば「自分はあんなくだらないゲームしか作れません」と宣言しているようなものだ。 なんとか、汚名返上(?)のためにも凄いゲームを投稿せねばならないと考えた。

技術的には前作を遥かに凌駕するシューティングゲームを作る自信はある。 ただ、ページの関係上プログラムの長さがある程度決められているため、全ての力を出すことはできない。 そこで今回はFM音源でBGMをつけることを断念した。 そのかわり、SSG音源での効果音や、フルカラーグラフィックの重ね合わせ処理、背景の3重スクロール、敵出現(移動)アルゴリズムの設定、データの展開ルーチンの組み込み、さらにはオールマシン語化など、持てる力の半分くらい出した。 その結果、グラディウス張りのシューティングゲームが完成した。

必ず掲載されるに違いないと思って投稿すると、案の定掲載された。 またしても10,000円が手に入った。 ちなみに、このゲームの画面はマイコンBASICマガジンの表紙にもカラーで載った。 また、チェッカーフラッグというコーナー(投稿されたゲームを評価するコーナー)では「88とは思えないでき」「技術的には凄いものがある」「でも単調で変化に乏しい」というようなことを書かれた。 前の二つは当然のことだと思ったけど、「単調で変化に乏しい」ってのは仕方がない。 最初はデカキャラも登場させるつもりだったけど、データ量とかを考えるとこれ以上付け足すことはちょっと無理だったからだ。

でも、これで名誉挽回(?)はできたし、もう悔いはないので(本当は全力を出してゲームを作りたかったけど)ゲームを作ることからは足を洗った。。。


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平成8年3月24日
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