「バイク差し上げます」
Newsにこんな記事が載ったのは5月ごろのこと。中免受験の練習にともらった ものの、ほったらかしのまま5カ月が過ぎていた。ようやく決意し、運転免許 センターに飛び込み受験に行ったのは10月のこと。その日は視力などの検査だ けで、技能試験の予約を入れて帰った。
技能試験の日、友人からヘルメットとグローブをかりて免許センターへ。着い てからふと気がついた。ヘルメットの被り方を知らないのである。10分ほど試 行錯誤の末、何とか被れるようになり試験場へ。その日は9人も受験に来てい たが、初受験は私だけ。1人目2人目が順調に合格し、私も合格かなと3番目。 本に書いてあった通り周囲の確認をし、エンジンをかけ、さあ出発。...。ひ えー、エンジン止まっちまった。何とか再出発したのだが、ノッキングしまくっ てコース途中であえなく失格。その日は見学に徹することにした。見ていると 皆私よりずっとうまいのだが、合格したのはわずかに3人。``ぬし''のような にーちゃん(17才、見た目は25〜26)に聞いたところ、3人でも多い方らしい。
1週間後、2回目の挑戦。この日の受験者は5人。おっちゃん、お水系のおねー さん、高校生と例の``ぬし''。おっちゃん、おねーさんの初受験2人は順調に 不合格で、私はまたもや3番目。目標は完走でエンストもなく無事にスタート。 難関の1本橋もなんなくクリア。順調なはずだった... 「コース違ってるよ (試験官の声)」... そう。1本橋の出来に喜んだ私は、次の曲り角を直進して しまったのである。コース間違いは減点にはならないのだが、動揺してしまっ た私は一時停止を無視。またもや途中失格となってしまった。この日の合格者 は0人。それ以前に完走した者もいなかった。なかでも、高校生のにーちゃん (受験2回目)は1本橋から脱輪、さらに1mほど余裕のある路肩から脱落し、 転倒するという派手な不合格ぶりだった。
さらに2週間後、3度目の挑戦。この日も受験者5人。例のおねーさんは見学 に来ていた。``ぬし''がいうにはこの日の試験官は``いい人''らしい。1人目 合格、2人目不合格ときて3番目。今日こそ完走しようと頑張ったのだが、ク ランク出口でエンスト。あちゃー、また落ちたかと思いつつ1本橋、スラロー ム、急制動と課題を通過していく。最後の踏切通過を終り、発着点に到着。な んとか完走の目標は達成できた。完走できても30点ということもよくあるので、 余り期待せずに試験官のところへ。
「おまえへたやなー」「はい...(やっぱり)」「まあ合格や」「はあ?」「確 認はちゃんとやっとったみたいやからな。運転はへたやけどまあ通したろ」 「ほんとですか!」「飛び込みでうまいのはどっかで無免許運転してたってこ とやからな」「そうですよね」 こうして、思いのほか早く合格してしまった のだった。ちなみに``ぬし''は10回目の不合格。敗因は1本橋をいつも通り5 秒(規定は7秒)で走り抜けたことらしい。運転自体は私よりはるかにうまいの だが...
その後、教習所で安全講習を受け、ついに12月12日、自二の欄に1を手に入れ た。しかし、寒さのためバイクはやっぱりほったらかしなのだった。
富田ホームページへ