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UNIX で紙を節約する印刷

はじめに

 紙を節約する印刷というのは、両面に印刷したり、1 ページに複数のページを印刷することです。両面印刷はプリンタに両面印刷機能がないと難しいですが、1 ページに複数ページを印刷するのはよく行われます。
 ここでは、UNIX で紙を節約する印刷を行う方法を説明します。なお、私は、UNIX や Postscript に詳しいわけではないので、間違ったことを書いているかもしれません。その場合は、ご指摘くださると幸いです。

基本的なこと

 UNIX では、文書や画像などを印刷する際、まず、Postscript という言語に変換して、プリンタに送出するのが通例になっています。例えば、Netscape 4.x で、「ファイル」→「印刷」を選ぶと、

印刷コマンド

を指定する項目があります。これは、Netscape が生成した Postscript ファイルをどのコマンドを使って印刷するかを指定する場所です。通常は、lpr コマンドを指定します。ただし、アプリケーションによっては、ここにパイプなどを使ってコマンドを並べても正常に処理されません。紙を節約したければ、一旦、ファイルに出力してしまうのが、無難な方法です。
 出力先に「ファイル」を指定して、適当なファイル名で「印刷」しましょう。印刷が終わると、指定したファイル名の Postscript ファイルが出来上がります。(ここでは、test.ps として印刷したものとします。)acroread (UNIX 版の Acrobat Reader)でも同様です。
Netscape4 Print Command
Netscape 4.x の「印刷」設定

普通に印刷する

 出来上がった、Postscript ファイルは、

cat test.ps | lpr -Pals2p

で印刷することができます。-P はプリンタを指定するオプションで、この例 では、als2p というプリンタに出力されます。

1 ページに複数ページを印刷する

 1 ページに複数ページを印刷するには、PSUtil というツール群に含まれる、 psnup というコマンドを用います。

cat test.ps | psnup -nup 2 | lpr -Pals2p

とすると、test.ps が 1 ページに 2 ページ分出力された状態で、印刷されます。 2 を 4 にすると、4 ページ分出力されます。好みに応じて変更してください。

長辺綴じと短辺綴じ

 両面印刷時に重要な考え方です。
 長辺綴じとは、大学ノートのように長方形の長辺を綴じる方法で、短辺綴じと は、レポート用紙のように、長方形の短辺を綴じる方法です。奈良先端大では、

cat test.ps | lpr -Pals2p-d

のようにプリンタ名 + "-d" で両面印刷できるようになっていますが、 これは、長辺綴じに設定されています。この場合、プリンタの構造上、A4横など の横長の文書を両面印刷すると、裏と表で天地が逆になって、 短辺側で綴じられなくなります。綴じられるように印刷するには、プリンタに指 令を送る必要があり、

<< /Duplex true /Tumble true >> setpagedevice

という 1 行を test.ps の先頭に書き込めば、プリンタに短辺側で綴じる指令を 送ることができます。また、この指令は両面印刷機能も ON にします。  長辺綴じで印刷するには、

<< /Duplex true /Tumble false >> setpagedevice

とします。  ここに 、上記指令を追加してくれるスクリプトが公開されていますが、私は、echo コマンドを用いました。繰り返し使うのであれば、スクリプトを用いる方が便利 です。echo を用いるのであれば、

(echo "<< /Duplex true /Tumble true >> setpagedevice"; cat test.ps)

とします。括弧でくくるのは、2 つのコマンドをひとまとまりの処理とみなすよ うにするためです。

注意

 奈良先端大で印刷するときは、lpr -Pals2p などを用いて印刷してください。 lpr -Pals2p-d などで両面印刷すると、短辺・長辺綴じ設定が無視されるようで す。

いろいろな例

 ファイル名を test.ps 、プリンタ名を als2p としています。適宜変更してく ださい。奈良先端大学内で実行する際には、als2p の部分に特に注意し てください。A 棟 2 階のプリンタがゴミだらけになります。
 あと、写真に出てくる冊子は講義資料で、もともと A4 縦の大きさに スライド 2 枚分が配置されている文書です。

用紙の向きが縦の文章を 1 ページに 4 ページ分、長辺綴じで両面に印刷する。

(echo "<< /Duplex true /Tumble false >> setpagedevice"; cat test.ps) | psnup -nup 4 | lpr -Pals2p

 奈良先端大学内では、

cat test.ps | psnup -nup 4 | lpr -Pals2p-d

C:\html\people\2002\masa-tsu\backup\masa-tsu\images\4up.jpg
1 ページに 4 ページ分長辺綴じで印刷

用紙の向きが縦の文章を 1 ページに 2 ページ分、短辺綴じで両面に印刷する。

(echo "<< /Duplex true /Tumble true >> setpagedevice"; cat test.ps) | psnup -nup 2 | lpr -Pals2p

C:\html\people\2002\masa-tsu\backup\masa-tsu\images\2up.jpg
1 ページに 2 ページ分短辺綴じで印刷

中綴じ印刷を行う

 中綴じとは、青年誌や新聞のように、紙を重ねてから、真ん中で折って 製本する方法で、ページ数が少ないときに有利な方法です。新聞を想像するとわ かると思いますが、新聞を広げると、一番下の紙が表紙(一面)と裏表紙(テレ ビ欄)になっており、一番上の紙はページ数が隣り合っています。したがって、 ページを並べ替える必要があります。その作業を行ってくれるのが、psbook コ マンドです。

(echo "<< /Duplex true /Tumble true >> setpagedevice"; cat test.ps) | psbook | psnup -nup 2 | lpr -Pals2p

 印刷された紙を真ん中で折り、折り目部分をホチキスで留めれば、中綴じ製本 の出来上がりです。中綴じは見やすいのですが、専用のホチキスがないと、綴じ るのが面倒なので、冊数やページ数が多いときは、平綴じをお勧めします。
C:\html\people\2002\masa-tsu\backup\masa-tsu\images\naka.jpg
中綴じ

無線綴じ・平綴じ印刷を行う

 無線綴じとは、二つに折った用紙を折った状態で重ね、折った端を背見出し側 からのりづけする製本方法で、平綴じとは、のりの代わりに、表紙側をホチキス で留めて製本する方法です。素人がホチキスで作業する場合、こちらの方がきれ いに製本できます。(製本については、 こ ちらを参照。)

(echo "<< /Duplex true /Tumble true >> setpagedevice"; cat test.ps) | pstops '4:1L@.7(21cm,0)+2L@.7(21cm,14.85cm),3L@.7(21cm,0)+0L@.7(21cm,14.85cm)' | lpr -Pals2p

 pstops は psnup や psbook の親分的存在で、サイズ変更・並び替え・ 回転などを行うことができます。詳しくはマニュアルをご参照ください。
 pstops のサイズ変更の部分を psnup に置き換えても出来そうな気がするので すが、最終ページが空白ページになるとうまく処理できないようです。
C:\html\people\2002\masa-tsu\backup\masa-tsu\images\kannon.jpg
平綴じ
C:\html\people\2002\masa-tsu\backup\masa-tsu\images\pages.png
各種印刷のページ順

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